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テニス肘の痛みで悩んでいませんか? このページでは、テニス肘の症状や原因を分かりやすく解説し、効果的なストレッチ方法を10種類ご紹介します。手首、指、肘、前腕など、さまざまな部位のストレッチを網羅しているので、自分に合った方法を見つけることができます。さらに、テニス肘の予防方法や悪化した場合の対処法もご紹介。このページを読めば、テニス肘の痛みを改善し、再発を予防するための具体的な方法が分かります。快適な日常生活を取り戻すためにも、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。
1. テニス肘とは?
テニス肘とは、正式には上腕骨外側上顆炎と呼ばれ、肘の外側にある上腕骨外側上顆に炎症や痛みを生じる状態です。
主に手首や指を伸ばす筋肉の使い過ぎによって、腱と骨の付着部に負担がかかり、炎症を起こすことが原因です。名前からテニスをする人に多いと思われがちですが、テニス以外にも、日常生活での様々な動作が原因で発症することがあります。
1.1 テニス肘の症状
テニス肘の主な症状は、肘の外側の痛みです。特に、物を持ち上げたり、握ったり、手首を反らせたりする動作で痛みが強くなります。
その他にも、以下のような症状が現れることがあります。
症状 | 詳細 |
---|---|
安静時の鈍痛 | じっとしていても肘の外側がズキズキと痛むことがあります。 |
握力の低下 | 痛みによって握力が弱くなり、重い物を持つのが困難になることがあります。 |
腫れや熱感 | 炎症が強い場合、肘の外側が腫れたり、熱を持ったりすることがあります。 |
前腕の痛みやしびれ | 肘の外側だけでなく、前腕にかけて痛みやしびれが広がることもあります。 |
1.2 テニス肘の原因
テニス肘は、手首や指を伸ばす筋肉の使い過ぎが主な原因です。具体的には、以下のような動作やスポーツが原因となることが多いです。
- テニス:特にバックハンドストロークで負担がかかりやすいです。
- バドミントン:ラケットを振る動作で手首に負担がかかります。
- ゴルフ:クラブを握る、スイングする動作で負担がかかります。
- パソコン作業:マウス操作やキーボード入力で手首を酷使することで発症することがあります。
- 料理:包丁を使う、鍋を持つなどの動作で手首に負担がかかります。
- 掃除:雑巾を絞る、掃除機をかけるなどの動作で手首に負担がかかります。
- 大工仕事:工具を使う、木材を扱うなどの動作で手首に負担がかかります。
これらの動作を繰り返すことで、手首を伸ばす筋肉に負担がかかり、腱と骨の付着部に炎症が生じ、テニス肘を発症します。また、加齢による腱の変性も原因の一つと考えられています。
2. テニス肘のストレッチ方法10選|痛み改善&再発防止
テニス肘の痛みを和らげ、再発を予防するために効果的なストレッチを10種類ご紹介します。それぞれのストレッチは、無理のない範囲で行い、痛みを感じたらすぐに中止してください。
2.1 手首のストレッチ|手関節の掌屈・背屈
掌屈は、手のひらを下に向けて腕を前に伸ばし、もう片方の手で指先を軽く押さえ、手首を曲げるストレッチです。背屈は手のひらを上に向けて腕を前に伸ばし、もう片方の手で指先を軽く押さえ、手首を反らすストレッチです。それぞれ10~20秒程度保持し、数回繰り返します。
2.2 手首のストレッチ|前腕の回内・回外
肘を90度に曲げ、手のひらを上に向けます。回内は、もう片方の手で手の甲を優しく押さえ、手のひらを下に向けるように回します。回外は手のひらを下に向け、もう片方の手で手のひらを優しく押さえ、手のひらを上に向けるように回します。それぞれ10~20秒程度保持し、数回繰り返します。
2.3 指のストレッチ|指の屈曲・伸展
指の屈曲は、指を一本ずつ曲げるストレッチです。伸展は、指を一本ずつ伸ばすストレッチです。10~20秒程度保持し、数回繰り返します。全ての指を一度に握ったり開いたりする運動も効果的です。
2.4 肘のストレッチ|肘の屈曲・伸展
屈曲は肘を完全に曲げるストレッチです。伸展は肘を完全に伸ばすストレッチです。痛みが出ない範囲で無理なく行いましょう。それぞれ10~20秒程度保持し、数回繰り返します。
2.5 前腕のストレッチ|リストカール
椅子に座り、手のひらを上に向けてダンベルやペットボトルなどの軽い重りを持ちます。手首を曲げて重りを持ち上げ、ゆっくりと元の位置に戻します。10~15回繰り返します。重すぎる重りは避け、痛みが出ない範囲で行いましょう。
2.6 前腕のストレッチ|リバースリストカール
椅子に座り、手のひらを下に向けてダンベルやペットボトルなどの軽い重りを持ちます。手首を反らせて重りを持ち上げ、ゆっくりと元の位置に戻します。10~15回繰り返します。重すぎる重りは避け、痛みが出ない範囲で行いましょう。
2.7 タオルを使ったストレッチ
タオルの両端を持ち、背中の後ろで引っ張り合います。肘を伸ばしたまま、タオルを上に引っ張ることで、前腕の筋肉がストレッチされます。10~20秒程度保持し、数回繰り返します。タオルは清潔なものを使用し、強く引っ張りすぎないように注意しましょう。
2.8 ゴムバンドを使ったストレッチ
ゴムバンドを足で固定し、もう片方の端を手で持ちます。手のひらを上、下、内側、外側に向けて、ゴムバンドの抵抗に逆らうように手首を動かします。それぞれ10~15回繰り返します。適切な強度のゴムバンドを使用し、痛みが出ない範囲で行いましょう。
2.9 テニスボールを使ったストレッチ
テニスボールを前腕の下に置き、前後に転がすことで、筋肉をほぐします。痛みが強い部分を中心に、優しく圧をかけながら行います。強く押しすぎないように注意しましょう。
2.10 壁を使ったストレッチ
壁に手をついて、腕を伸ばします。手のひらを壁につけた状態と、手の甲を壁につけた状態で行います。それぞれ10~20秒程度保持し、数回繰り返します。壁から近いほどストレッチ効果が高まりますが、痛みが出ない範囲で行いましょう。
3. テニス肘ストレッチの注意点
テニス肘のストレッチは、痛みを和らげ、症状を改善するために有効な方法ですが、いくつかの注意点を守って行うことが大切です。適切な方法で行わないと、逆に症状を悪化させてしまう可能性もありますので、以下の点に注意しながらストレッチを行いましょう。
3.1 痛みがある場合の対処法
ストレッチ中に痛みを感じた場合は、直ちにストレッチを中止してください。痛みを我慢してストレッチを続けると、炎症が悪化したり、組織を損傷する可能性があります。痛みが強い場合は、無理にストレッチを行わず、安静にすることが重要です。また、痛みが続く場合は、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしてください。
3.2 ストレッチの頻度と時間
ストレッチは、毎日行うことが理想です。1回のストレッチ時間は、1種目につき30秒程度を目安とし、1日に数回行うようにしましょう。ただし、痛みがある場合は、時間を短縮したり、回数を減らすなど、自分の状態に合わせて調整することが大切です。また、ストレッチを行う時間帯は特に決まりはありませんが、入浴後など体が温まっている時に行うと、筋肉がリラックスしやすいため、効果的です。
以下の表に、ストレッチの頻度と時間、その他注意点をまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
頻度 | 毎日数回 |
時間 | 1種目あたり30秒程度 |
その他注意点 | 痛みがある場合は中止する、呼吸を止めない、反動をつけない |
これらの注意点を守り、正しくストレッチを行うことで、テニス肘の痛みを効果的に改善し、再発を予防することができます。自分の体の状態に耳を傾けながら、無理なくストレッチを続けましょう。
4. テニス肘の予防方法
テニス肘を予防するためには、プレー中だけでなく、日常生活でも注意が必要です。適切な対策を講じることで、テニス肘の発症リスクを軽減し、快適なテニスライフを送ることができます。
4.1 正しいテニスフォーム
テニス肘の主な原因の一つは、間違ったフォームでのプレーです。特に、バックハンドストロークやサーブで手首に負担がかかりやすいため、正しいフォームを身につけることが重要です。
- グリップの握り方:グリップを強く握りすぎると、前腕の筋肉に過剰な負担がかかります。リラックスしてグリップを握るように心がけましょう。
- スイング:手首だけでボールを打つのではなく、体全体を使ったスイングを意識しましょう。肩や肘、体幹の回転を利用することで、手首への負担を軽減できます。
- インパクト:ボールを打つ瞬間に手首が過度に反ったり曲がったりしないように注意しましょう。インパクト後は、スムーズにフォロースルーを行うことが大切です。
4.2 適切なテニスラケット選び
自分に合ったラケットを選ぶことも、テニス肘の予防に効果的です。ラケットの重さ、グリップサイズ、ストリングの種類などを考慮し、自分に最適なラケットを選びましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
重さ | 重すぎるラケットは手首に負担がかかりやすいため、自分の体力に合った重さを選びましょう。 |
グリップサイズ | グリップが細すぎると握力が必要以上にかかり、太すぎると手首の動きが制限されます。適切なグリップサイズを選びましょう。 |
ストリングの種類 | ナイロン、ポリエステルなど、様々な素材があります。自分のプレースタイルや好みに合わせて、適切なストリングを選びましょう。 |
ストリングのテンション | テンションが高いほどコントロール性は向上しますが、手首への負担も大きくなります。自分に合ったテンションを見つけましょう。 |
4.3 サポーターやテーピングの活用
サポーターやテーピングは、手首の負担を軽減し、テニス肘の予防に役立ちます。特に、過去にテニス肘になったことがある人や、手首に不安がある人は、積極的に活用しましょう。
- サポーター:手首を固定することで、過度な動きを防ぎ、負担を軽減します。様々な種類があるので、自分に合ったものを選びましょう。
- テーピング:手首の動きを制限し、負担を軽減します。テーピングの方法は様々なので、専門家に相談しながら適切な方法で行いましょう。
これらの予防策を組み合わせることで、テニス肘のリスクをさらに減らすことができます。また、プレー後は、アイシングやストレッチを行うことで、筋肉の疲労を回復させ、再発を予防しましょう。
5. テニス肘が悪化した場合の対処法
テニス肘の症状が改善しない、あるいは悪化した場合は、自己判断で対処せず、専門医(整形外科医など)の診察を受けることが重要です。適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、早期回復を目指せます。
5.1 医療機関への受診
医療機関では、症状や痛みの程度、日常生活への影響などを確認するために、問診や視診、触診、そしてレントゲン検査などが行われます。場合によっては、MRI検査や超音波検査など、より詳細な検査が必要となることもあります。これらの検査結果に基づいて、適切な治療方針が決定されます。
5.2 保存療法
多くの場合、テニス肘は保存療法で改善されます。主な保存療法には、以下のようなものがあります。
5.2.1 安静
痛みが強い場合は、まず安静にすることが大切です。患部を動かす作業やスポーツは控え、炎症が治まるまで安静を保ちましょう。痛みが軽減してきたら、徐々に運動を再開していきますが、無理は禁物です。
5.2.2 装具療法
前腕に装着するサポーターやバンドなどで患部を固定することで、炎症の悪化を防ぎ、痛みを軽減します。サポーターは、手首の動きを制限し、前腕の筋肉への負担を軽減する効果があります。
5.2.3 薬物療法
消炎鎮痛剤の内服や外用薬、湿布などを用いて痛みや炎症を抑えます。痛みが強い場合は、医師の指示のもと、ステロイド注射を行う場合もあります。
5.2.4 理学療法
理学療法士によるマッサージやストレッチ、温熱療法、電気療法などを行い、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、症状の改善を図ります。痛みの軽減だけでなく、再発予防にも効果的です。
5.3 手術療法
保存療法で効果が見られない場合、手術療法が検討されることがあります。手術療法には、いくつかの種類がありますが、一般的には、損傷した腱を修復する手術が行われます。手術療法は、最終手段として考えられる治療法です。
手術の種類 | 概要 |
---|---|
関節鏡手術 | 関節内に小さなカメラを挿入し、損傷した腱を修復する手術です。傷口が小さく、術後の回復も比較的早いのが特徴です。 |
開放手術 | 切開して患部を直接確認しながら行う手術です。関節鏡手術では対応できない複雑な損傷の場合に選択されます。 |
どの治療法が適切かは、症状の程度や患者の状態によって異なります。医師とよく相談し、最適な治療法を選択することが大切です。
6. まとめ
テニス肘の痛みは、適切なストレッチによって改善し、再発を予防することができます。この記事では、手首、指、肘、前腕など、テニス肘に効果的な10種類のストレッチ方法を紹介しました。これらのストレッチは、日常生活に取り入れやすく、自宅で手軽に行うことができます。ストレッチを行う際の注意点として、痛みを感じた場合は無理せず中止し、痛みが続く場合は専門医に相談することが大切です。また、ストレッチだけでなく、正しいテニスフォームの習得や適切なラケット選び、サポーターやテーピングの活用も予防に効果的です。テニス肘の痛みを改善し、快適なテニスライフを送るために、この記事で紹介したストレッチ方法をぜひ実践してみてください。
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