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◎ばね指とは・・・
手指の関節が固まり、曲げ伸ばしに制限が生じる症状を指します。正式には、ばね指は「屈筋腱鞘炎」とも呼ばれ、手の指が曲がった状態で固まり、伸ばすときにばねのように飛び上がるような感覚があることからこの名前が付けられました。
◎ばね指の主な原因・・・
手指の屈筋腱鞘が炎症を起こすことにより、腱鞘内の腫れや狭窄が生じることです。これにより、手指の屈曲時に狭くなった腱鞘が屈筋腱を束縛し、正常な屈曲や伸展が制限されることがあります。そのため、ばね指は手指を曲げる際に摩擦やジャンプ感が生じることが特徴です。自力で曲げることはできるが伸ばすことができなくなり、反対の手で無理やり伸ばして対処している状態であると、悪化していると思われます。
◎ばね指の一般的な治療法・・・
保存療法や手術療法があります。保存療法では、手指を休めたり、保護したりすることで症状を改善させることが目指されます。また、物理療法やストレッチングなども行われます。それでも改善しない状態で、日常生活に支障をきたす場合は手術療法を選択します。手術内容は、屈筋腱鞘を切開して腫れを取り除くといった内容になります。手術時間はそんなにかかりませんが、術後の管理がとても大切になります。手術については以下参照。
◎ばね指の手術後の注意点・・・
適切なケアや注意が必要です。手術後の経過は個人によって異なりますが、以下に一般的な注意点を詳しく説明します。
1.手術部位のケア:手術後、医師や看護師から手術部位の適切なケア方法が指示されます。これには、傷口の清潔さを保つことや包帯の交換などが含まれます。定期的な傷口の検査を行い、感染や異常がないか確認することも重要です。
2.安静:手術後は手を休め、適切な安静を保つことが重要です。医師の指示に従い、手や指を無理なく動かすようにします。過度な活動や重い物の持ち上げなど、手に負担をかける行為は避けます。
3.物理療法とリハビリテーション:手術後、物理療法やリハビリテーションプログラムが必要な場合があります。これには、手の指を正常な範囲で動かすための運動やストレッチが含まれます。医師や理学療法士の指導に従い、適切なプログラムを実施します。
4.経過観察と定期的なフォローアップ:手術後は経過を注意深く観察し、異常な症状が現れないか確認することが重要です。また、定期的なフォローアップ診察を受け、医師の指示に従います。手術後の経過によっては、追加の治療やケアが必要になる場合もあります。
5.痛みや腫れの管理:手術後は痛みや腫れが生じることがあります。医師が処方した痛み止めや抗炎症薬を適切に服用し、症状を管理します。また、手術部位に氷を当てることで腫れを軽減することもあります。